wildcatsの日記

赤羽在住でIT関係の会社の社長やってます。

Re:国産Java系OSSプロダクトの日本国内での普及


日本で巷のJava技術者と交流して自分たちで作ったJavaOSSプロダクトを宣伝しても
それが利用の拡大に繋がるかは上記の点からみて疑問です。

日本での普及を優先するなら巷のJava技術者よりはシステムに利用するフレームワーク
の決定権を握る層へのアタックが必要な気がします
私は「利用者が多い=プロジェクトで用いるフレームワークとして採用を行いやすい」と感じています。
なぜならプロジェクトのメンバの10人中8人が使用経験のあるプロダクトと
10人中1人が使用経験のあるプロダクトでは学習コストはどうなるでしょうか?
10人中1人が使用経験のあるプロダクトを採用することで
「生産性が2倍に向上する」としても私は採用できません。
理由として私はプロダクトに対する学習コストを採用基準として
最重要視しているからです。
既にフレームワークを自社で採用しているケースに関して
外部からプロジェクトに人を調達する局面が発生すると言う場合については
「自社でフレームワークを採用しているから他のプロダクトに乗り換えづらい」は
上記の上の部分で定義した私の仮説が正しいとすると
必ずしも成立しないと感じています。
# 私のようなタイプは少なくてリスクを背負いたくないからと言う保守的な意見で
# フレームワークを変えたくないというタイプの人も多いとは思います。
自社の要員だけで設計・開発・保守をどんな局面であれ全て行えるのであれば
この仮説の限りではないと思っています。
よってプロダクトの知名度及び利用者を拡大していくためのアプローチは
プロジェクトで採用をしやすくなる状況を生み出すので無いか?と感じています。