wildcatsの日記

赤羽在住でIT関係の会社の社長やってます。

改善型開発への疑問


SIerには何も残らないのである。
とある顧客のシステム開発で作ったソースコードを、
他の顧客のシステム開発にそのまま適用することは、普通であれば許されない。
私が知る限りのSIerにおける再利用における取り組みは
2種類に分類されるように思う。

A. フレームワークなどの業務に依存しないライブラリを手元に置いた上での再利用
B. ERPパッケージ導入などにおける再利用

エンドユーザの要件固有の業務ロジックのソースコードを手元に置いていて
SIerが初期投入できるコストをpayできるビジネスになるかどうかが改善型開発における焦点になるように思う。
たとえばA)のフレームワークであれば業務固有のロジックを排除した形だから再利用しやすいと思う。
B)のERPであれば余り日本では根付いていないかも知れないが
経営をERPパッケージに合わせることを要求しているビジネスモデルだと思う。

SI企業にとっては再利用かつ流用できるソースコードを手に入れることができる。
上記に上げたことを考えるとエンドユーザ固有の業務ロジックが
再利用適用先エンドユーザのコンテキストを考慮せずに他社でそのままソースコードを再利用できるようには思えませんし
SIerがそこに初期投資をするリスクを背負うとは私には考えづらいです。