wildcatsの日記

赤羽在住でIT関係の会社の社長やってます。

自由について

このエントリを読んで10年位前に自分が携わっていたプロジェクトを思い出した。
当時はCASEツールが流行していたせいかボクが携わっていたプロジェクトでも
Excelのテーブル項目表に○とか×とかつけると自動的にPro*Cのプログラムを作るとかってことをやってた。
ある時、とあるバッチの仕様を実装することになってその仕様を見ると
どうやら入力データが数百万件近くある代物で頻繁に計算して更新する必要がある物だとわかった。
ボクは当時ストアドでのアプリケーションの知識があってPro*Cで発行するSQLでは
データベースのディスクI/Oとかネットワークのことを考えると
お客さんが求める性能要求に追いつかないと判断したので
Cursorを使ったメモリ表とかを使ってPL/SQLのストアドで実装した。


そしたら標準化云々とかいう連中が現れてボクを尋問するんだよね。
「なんでこの実装にしたのか?」とか「ウチのCASEツールが使えないって事なのか?」とか「何で事前に申請しないのか?」とか(笑)
ボクが上に書いたようなことを説明したら大人しく帰って行ったけど。
これは僕がスキルが高いという話ではなく何でもかんでもそのCASEツールで対応できると考えていた連中の落ち度だ。


標準化とかつまらない規約とか意味不明で価値がわからないフレームワークは存在自体が無駄だし逆に存在が迷惑だ。


そういう事を考えている連中は知識のない人たちを如何に使おうかとかコードの行数で生産性を測るような連中であって
ソフトウェア開発をまるで「ベルトコンベアに載せた○○」と同じように考えているだけなのだとボクは思う。
ソフトウェアが生み出す価値とか全く考えたことがないのだと思うし
つーか、「本当にソフトウェア開発をしたことがあるのかよ!」って当時は思った。


ちなみに標準化やつまらない規約にソフトウェアを合わせることによって発生するエンドユーザの損失を無視してでも
標準化やつまらない規約の得るソフトハウス側のメリットを信じている人をボクは軽蔑するね。


こういうことがあったのでボクはRodに(;´Д`)ハァハァしたわけだ。