wildcatsの日記

赤羽在住でIT関係の会社の社長やってます。

「何のために仕事をするのか?」

大いなる独り言なのでスルーの方向で。
例の如くまとまってません。裏話は他所に書く。
会社の上のほうと話していてどうもこの部分がずれているような気がしてきた。
例えば会社の上のほうは「カネ、カネばかり言っているエンジニアはダメだ」と言っておき
目的・ビジョン・ミッション・理念などを明示することができず
現実主義に走り「売り上げがいくらになった」と言っている矛盾した状態です。
追記:矛盾自体を叩いても意味が無くて、改善すれば意味を成すことだと思う。


そこでよく考えてみると仕事をする人達が
「何のために仕事をしているのか?」が突き詰められていないように感じた。
私が思うには「目的のため」であると思う。
例えば前述したように「金を稼ぐこと」だけが目的になっている人は
給料が高い会社を選択すると思うわけです。
そう言う人は目的が「金を稼ぐ」だからぶっちゃけ仕事の内容はどうでも良いわけです。
どんなデスマであろうが「金が稼げるのであれば」ホイホイ仕事を引き受けるのでしょう。
確かに結果としての「金を稼ぐこと」は生活を行うために必要なので
満たされなくてはなりません。


しかし私のように年老いた(?)欲深い人間は :-)
カネを稼ぐことだけが目的ではありません。
仕事を行いカネをもらいながら個人のビジョンや目的も満たしたいと考えています。
ですからカネだけはなくてむしろ後者を優先します。
そういう人は会社を目的達成の手段として見ている場合が多いと思います。
なぜならもし自分一人で目的が全て達成できるのであれば
会社に所属する必要がなくなります。
そういう人は会社に対して平気で要求を行います。
「カネを上げろ」ではなく自分の目的達成のための要求です。
追記:良く考えると個人のビジョン・目的のために会社組織が動くのがそもそもおかしいことだから個人のビジョン・目的がある程度会社の目的・ビジョンに近いことが前提ではある。


会社の目的とその個人の目的が一致していればwin-winになるわけですが
例えば会社がその個人のスキルをとても評価していて雇いたいと考えた場合に
会社の目的を消した上で採用を行う場合などもあるのかもしれません。
でもそれは一時的には良い結果を生むかもしれませんが
長い目で見て良い結果を生み出しません。
なぜなら会社の目的と個人の目的が相違しているからです。
そういう状態が続くと「会社はwinだけどそこに属する個人はwinではない」や
その逆と言うことが発生します。
カネがいくらか高かろうが自分の目的達成に繋がらないのであれば
早めに見切りをつけるかもしれません。


話を戻して私の属するような小さな会社が高スキルな人間を雇おうとして
もしその高スキルのエンジニアが「カネ」だけが目的のエンジニアだとすると
SIerなどの資本力とは勝負になりません。
ですから給料を5万10万上乗せし「カネ」だけを基準にしても勝てるわけがないですし
福利厚生やボーナスなどで比較されても勝てるわけが無いです。
ではどうすればよいのか?
私は会社の目的・ビジョン・理念が小さな会社ほど重要であると感じます。
それがもし個人の目的・ビジョンなどと一致すれば
カネは基準にならない(とは言えその人が考える最低限の生活は保障しないとアレですけど)と考えるからです。


よって小さな会社ほどそこに属する人の目的を重くとらえた上で
採用の段階で会社の目的と一致しない場合には採用しないなどが必要となるでしょう。
理想的なのはどんな目的・理念を持っていたとしても会社に入った人達が違う方向を向かないようにできる組織作りだと思います。